ぶつかって火花散って

相方が、「友達がバンド作って初ライブするって言うから行ってきたい」と言いました。
もちろん「いいよ」と言いました。
ただ、私はその日夜勤で行けないので一人で行ってきてね、と。

たかだか渋谷までなんですが、相方は年に1～2回しか電車に乗らないので
ターミナル駅に戸惑います。
「乗り換え！？何線？つうか今ここはどこ？？」みたいな。

できるだけ乗り換えの少ないルートにし、時間やホームが何番線かまで調べました。
帰りの時間も重要です。
3つ隣のA駅まではそこそこ遅い時間まで電車があるんですが、
その駅からわが町の駅までの終電が早いのです。
なので、「この時間に渋谷を出ないと家まで帰ってこられないよ」という時間も調べました。

久しぶりに会う友人なので話がはずんで時間を忘れるかもしれない、と
「終電乗れなかったら漫喫でも行って時間つぶして始発で帰ってきな。
A駅までは帰ってこられると思うけどね…最悪○ちゃん家（A駅近く）に泊めてもらうとか」
と余分にお金を渡しました。


で、当日。
「帰ってこられる、こられないにかかわらず一度連絡頂戴ね」と送り出した。
私は夜勤に備えて就寝。
起きると何の連絡も入っていません。
メールしても返事無し。
電話すると留守電センターに直で繋がります。何度かけても。

相方はお酒大好き、でも強くないので
「道端で寝込んでたらどうしよう」とか「電車で寝過ごしてたりして」
と色々心配したんですが、数十分してメールが届く。
「寂しかったから○ちゃん誘って飲んでるよ^-^」

心配したのにそれかよと思いつつ、まだA駅からの終電に間に合う時間だったので
「ちゃんと帰ってきなさいよ」とメール。

出勤しようと運転してる間に私の携帯に着信が。
出られなかったので留守電にメッセージが入っている。
「お店地下だから電波入らないんだぁ。帰れなかったら○ちゃんちに泊まるからー。」
かけ直すも既に繋がらない。
「まだ帰れる時間なんだから帰ってきなさい」とメール、仕事へ。

明け方、仕事が終って携帯を見ると着信とメール。
○ちゃんから「酔いつぶれちゃったので泊めます。朝迎えに来てね。」と。

○ちゃんは仲の良い子です。
独身女性、一人暮らし。
私は、A駅までしか帰れなかった場合の最終手段として
「最悪○ちゃん家に泊めてもらうとか」と言いました。
結婚前にもそうやって飲んで泊まったことがあるようです。
今回は充分帰れる時間なのに帰ろうとせず飲み続けた上外泊した相方に腹が立ちました。
しかも泊まるという最終的な連絡が○ちゃんから。
せめて自分で連絡して来いよ…そんなに酔ってるのかよ！みたいな。

連れ帰った後、お姑さんからは
「いくら仲が良いったって、独身の一人暮らしの女の子のところに泊まるなんて非常識！」
私からは
「なぜ約束通りに連絡を寄越さなかったのか、帰ってこいといったのに帰らなかったのか」
と責められるも
「ダメなの？何がいけないの？オレが悪いの？」状態。
終いにはむっつり不機嫌顔。


それから数日たちますが冷戦状態。
ぶつかって火花散っては良いですけど「わかりあう」までたどりつける自信がないです。
今の私たちはコミュニケーションギャップ状態。
見えない距離が宇宙の様です…