2010年1月25日月曜日

成田山へ

23日は成田山書道美術館へ行ってきた。
習字の先生に招待券をいただいたので、友人二人を誘ってお参りがてらブラブラと。

団体のお客がいたようで、参道は結構な人出。
参道は歩行者天国になっていて、あんず飴だの、たこ焼きだの、屋台も出ている。
参道沿の漬物のお店や甘栗、和菓子などの店から試食の声も。
うなぎのいい匂いもする。




普通に歩けば本道まで30分もかからないのだけれど、友人の一人がいちいち客引きに引っかかる。
帰りに買うお土産の下調べをしているのだ。
行きつ戻りつ話をしつつ、一時間半くらいかけてやっと本堂に。




お賽銭をいれて拝む。
隣で友人が柏手を打っている。
「神社じゃないんだから、柏手は。」
「おお、そっか。手を打つのは神社かぁ。ここはお寺?」
オイオイ。目の前に袈裟を着たお坊さんがいるでしょうが。

「おみくじ引こうよ!」という事でそれぞれ引く。
私は吉。そこそこいい事が書いてあった。
友人は吉と、末吉。
吉だった子はやはりそこそこ良いことが書いてあった。
末吉の子はあまり良くなかった。「末でも”吉”なのに何で悪い事が書いてあるのぉ~?」

本殿裏手にまわり、書道美術館を目指す。
看板には「徒歩5分」と書いてある。
「じゃ、割と近くだね」と歩く。

成田山の裏手は公園の様になっていて、緑が多く、せせらぎがあって水の流れる音が響く。
せせらぎの先は池で、たくさんの鯉がいた。
風が無く穏やかな天気だったので、ベンチでまったりしたいところ。



しかし、道があって、看板もところどころに出ているけれど、「この先に建物あるんだろうか?」という雰囲気になってくる。
とっくに5分経過しているし。

「こっち…だよね?」
「多分」
「分かれ道なかったし。」
不安になりつつも、15分くらい歩いたら建物が見えた。
「5分は嘘だよね~(汗)早足でも10分かかるよぉ。」

1月の企画展は「祈りの姿 ―成田山の仏教絵画・写経を中心に」。
この企画展が見たいために、1月に来たのだ。
入ると正面に「紀泰山銘」の拓本。
吹き抜けを利用して二階にまでわたる大きさ。迫力。

1階は、俳人や政治家の書いた書の掛け軸。
手紙であったり、句だったり、経典だったり、色紙サイズ、それ以下の大きさの紙を散らして貼って仕立てられた六曲屏風一双?の屏風。
この屏風には古くは奈良時代から伝わるものがあるそうだ。
書き手は色々…説明書きが小さくてわからないものも。
天女の絵や不動明王の絵がいくつか。
「紀泰山銘」のある場所までの道のりや、歴史を紹介したコーナー。

二階に上がると、水墨画の仏画(巨大)。
墨の濃淡だけで凄い迫力。
「何で紙つないであるの?」
「昔は大きな紙作る技術が無かったんだよ。紙だって漉いて作ってたんだし…」

鎌倉時代?の十二天の絵。
一体一枚に描かれていて十二枚の掛け軸。
流石に退色している部分も。

他には色んな上人の絵。
経典、経典と共に仏の絵が描かれた巻物などなど。
「紀泰山銘」の上部分が二階からだと良く見える。

お正月のせいか、成田山宛の年賀状も展示されていた。
市川團十郎や与謝野鉄幹、川上音二郎。他、力士や政治家からの年賀状。

個人的には凄く楽しかった。
また来たいな、と思う。

そして帰り道は帰り道で客引きに引っかかり、やっぱり行きつ戻りつしてお土産を買うのであった。
行きの下見は何だったのか(笑)




尚、本文中の客引きに引っかかったり、末吉だったり、ボケた発言をしているのは同一人物である。
もう25年の付き合いであるが、彼女の天然には未だにびっくりさせられること多数。
某バンドのギターボーカルに負けず劣らずと思う。

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