2021年9月17日金曜日

入院の記録2日目

 起床より30分くらい早く起きってしまった。
でも消灯時間が早いのでよく寝た。

水分取れるのが6:30まで。
術後、病室に戻ってきたらすぐに飲めるように、ペットボトルの水を買ってきてストローキャップに付け替える。

5月の手術の時は病室に医師が来て点滴のルートをとったのだけど、待てども待てども来ない。
聞いたら今回は手術室に入ってから麻酔科の医師がやるそうだ。
診療科の違いなのか、なにか別の理由があるのか。
わからないまま(笑)

5月は術前に付き添いの旦那と待合室で話せたんだけど、今回は「極力接触を避けてください」ということだった。
本当に「手術室に向かいます」という時に貴重品を入れたロッカーのカギを預けただけ。
「じゃあね」くらいのもん。
この数か月でコロナ対応もより厳しくなっている。

手術棟の入り口、手術看護師と、入室時、手術台に上がって、と何度も何度も名前と患部を確かめる。
手術室の音楽のオーダーは90年代POPSだ。
聞き覚えあるけど誰の歌だっけ?
後で調べたら浜崎あゆみのmonochromeでした。↓
今は後からでも調べられていいね!?
手術台に寝転んだ頃、シャ乱Qに。
(つんくも色々あったねぇ)などとしみじみ。
もろもろ準備してもらい(点滴のルートも取った)ラルクだ!とかテンション上がりつつ。
そろそろ麻酔かけ始めますって頃、(この歌何かのアニメで使ってた、なんだっけ~?スヤァ)
*ツヨシしっかりしなさい!でした。

次に気づいたのは手術台の上。
「〇〇さん!」
名前を呼ばれる。
手術台の上だ。
今まで手術4回、手術台の上でこんなにハッキリ覚醒したことはない。
で。
(うぅ~!?息ができない!溺れる!?溺れてる!?)
と思った。
次第に(そうだ、手術したんだった。苦しいかもしれないけどパニック起こさないでって言われてたっけ…)
本当に苦しくて、いつ抜管されたのかは分からなかったけど、いつの間にか抜管されて呼吸できるようになった。
枕元で主治医が「気管切開しなくて済みましたよ!」
隣で「ご挨拶遅れました、医師の〇〇です」主治医が若手なので指導?でついてくれた医師らしい。事前に医師は4人入ると聞いていたのでそのうちの一人であろう。

手術室から移動しながら一緒に歩いている医師の話が聞こえる。
「…すみませんでした」「いやいやあれは難しかったよ」「予定より時間オーバーしちゃったけどご家族に怒られちゃうかな」などなど丸聞こえだ。
(時間かかったのか…予定4時間と聞いてたけど、今何時だろう?)
病室に帰るまでに窓の外が明るいのはわかったので、午後の早い時間だろうかなどと考えつつ。酸素マスクしてるししゃべれないし。

病棟へ戻ってきて、旦那と医師が話をする。
「リンパ節転移がありましたが見える限り取りました」「一度術創を縫ったら出血したので、もう一度開いて止血しなおしました」云々。
今までの手術はもっと朦朧とした状態で病室に戻ってたので、私の意識が割とハッキリとしていることに旦那は安心したらしい。
ここで貴重品のカギを枕元に置かれ、旦那はお役御免。
行き帰りのものの数分のために何時間も待たされて難儀だねぇ。
あとから聞いたら7時間かかったそうで、昼ご飯も食べずにずっと待合室で待ってたそうな。

手術が終わってから物凄く痰が絡んで出てくるが飲み込みたくなくて口中にためていた。
病室に帰って痰を吸い取ってもらう。
で、出血がないか内側から確認します、と病室で内視鏡を鼻から入れて診る。
問答無用で気道の方まで入れられる。
必要なのわかってるけど、前もって言って…思いっきりえづいてしまった。
「うん、大丈夫そうだね!」

そうして1時間後くらい?(寝ていると見えない位置に時計があるので不確か)にもう一度内視鏡で出血を確認。大丈夫。

そういえばフットポンプがついてない。
喉元の手術は血栓のリスク低いのかな?
それともコロナの関係で出払ってる??
右手人差し指には心電図と酸素濃度を測る機械がついている。
左手には点滴。口には酸素。そして導尿。
身動きとれん。
うつらうつらしてると看護師さんから声がかかる。
「夕ご飯出てますけどどうします??」
えっ!?夕飯出てるの?朝から喉の手術して食べれる人いるの??私は無理!!
「いらないです…」

とにかく痰がでるので箱ティッシュとごみ袋を手近においてもらい、いつでも吐き出せるようにしていたのだけれど、すきっ腹に痰が入りすぎたのか消灯後にもどした。
ナースコールしてうまく出ない声で「吐きました…」
どうしよう、術創にも髪にもかかった(泣)
だがしかし、手術した晩。
シャワーなど浴びられるわけもなく、蒸しタオルで拭いて着替えるしかできなかった。

波乱に満ちた2日目だった。

2021年9月10日金曜日

入院の記録1日目

 今回は珍しく日記をつけていた。
今後の自分のためにも記録として残しておく。

入院日。
荷物を旦那に持たせ、入退院センターで手続き。
病棟入り口で付き添いの旦那はお役御免。
基本、付き添い人でも病室には入れない。

無駄にうろつくわけにもいかないので、荷物を病室に配置したらベッドでゴロゴロ。
担当の看護師さんの挨拶、手術の看護師さんの挨拶と確認事項。
麻酔科の先生から確認。

麻酔科の先生の話によれば、全身麻酔は全身麻酔だけれども何やら種類が違うようで、
「5月の手術の時って朦朧とした感じで病室に戻ってきましたよね?今回は手術室で割とはっきり覚醒します。その時、呼吸が確認できないと気管に入れた管を抜けません。びっくりするかもしれないけど、パニックになって暴れないようにしてください」と言われる。
この時は「へえ、そうなんだ」くらいにしか思ってませんでした…。

その後、耳鼻科で診察しますと診察室へ行くように言われる。
腫瘍が気道へ大きく食い込んでいた場合、気道切開してカニューレをつけるかもしれないという説明を受ける。
その場合入院期間が数日延びる。
手術の同意書にサインし直し。

事前に気道側から状態を確認したいと鼻から内視鏡を入れる。
スプレー麻酔はコロナのせいで使えないという事で、リドカインというシロップ状の麻酔を使う。
「どんな味ですか?」
極端に苦いとかしょっぱいとかで吐き出さないように心構えが欲しかったので聞いてみた。
「…ちょっと、わからないですね…」と看護師さん。
「多分苦いと思います!」と医師。
よし、いざ!と口に入れると甘苦い。
苦みにこれでもかと砂糖を入れて誤魔化してるような。
たとえるなら、プリンのカラメルソースみたいな。
口に含むこと10分。
流しで吐き出して、「プリンのカラメルみたいな味でした!!」と報告。
ぜひこの情報は今後の患者さんに役立ててほしい(笑)

割と鼻から喉の方へ入るのは平気なんだけど、気道までいくと麻酔してても異物感が半端ない。
えづきそうになるが、我慢我慢。
「見た所は平気そうですね」

続いてエコー。
喉をよく見るためか、ベッドに腰かけた状態(膝を曲げた状態)から背中にクッションをはさみ、寝転がる。
そして喉を反らせる。
これね、地味に腰が痛い。

手術の時間は翌日の朝9時から。
本当は2件あったうちの1件がキャンセルになったので、私一人だそうだ。
貸切か。
手術の時間は入院日にならないと教えてもらえなかった(確定しない)ので、手術付き添いの旦那に連絡。
手術室での音楽を何にするか聞かれたので、今回はJ-POPをオーダー。(この病院では過去にロックとジャズをオーダーした)
「年代はどうします?」と聞かれたので迷わず「90年代で!!」

病室にもどり、ゴロゴロしてると父から電話。
通話はできる場所が限られているので出ずに切り、メッセージを送る。
「手術の時間決まった?」とかそんな用事だった。
付き添いは人数制限があるので、父は来ないんですけどね。
心配してくれるのはありがたいんだけどね。
電話はやめて。

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